副鼻腔炎の治し方:症状と原因、治療に必要な薬や手術について

「最近、鼻水や鼻づまりがひどい。それに、なんだか顔が痛い・・・」

「風邪でもひいたんだろうか?」

あなたがもし、そんな状態にあるとしたら、それは風邪ではなく・・・。
副鼻腔炎(ふくびくうえん)という病気を発症しているのかもしれません。

副鼻腔炎(ふくびくうえん)とは、「蓄膿症」という呼び名でも知られる、鼻の病気です。

鼻水や鼻づまりなどの厄介な症状を、多くの場合、長期間にわたって引き起こします。

この記事では、副鼻腔炎の症状と原因、治し方などについて、詳しく解説をしていきたいと思います。

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副鼻腔炎の症状と原因

副鼻腔炎とは、鼻の奥にある「副鼻腔(ふくびくう)」と呼ばれる場所に、炎症が発生した症状のことを指します。

「副鼻腔」とは、鼻の周囲に8つ存在する、空洞状の器官のことです。
これらの空洞は、上から順に、次のように呼ばれています(2つずつ存在します)。

・前頭洞(ぜんとうどう)
・篩骨洞(しこつどう)
・蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)
・上顎洞(じょうがくどう)

副鼻腔は、声の共鳴を補助したり、顏にかかった圧力を分散させたりする役割があると言われています。

副鼻腔炎の種類について

副鼻腔炎は、「急性副鼻腔炎」「慢性副鼻腔炎」の二種類に大別されます。

それぞれの特徴を以下に挙げてみましょう。

急性副鼻腔炎

症状が一か月未満で治まった副鼻腔炎を「急性副鼻腔炎」と呼びます。
風邪などにより引き起こされる一過性の副鼻腔炎などが、これにあたります。
症状が軽度であれば、自然治癒も期待できます。

慢性副鼻腔炎

症状が一か月以上続く副鼻腔炎を「慢性副鼻腔炎」と呼びます。
いわゆる「蓄膿症」です。
また、慢性副鼻腔炎には、「副鼻腔真菌症」「好酸球性副鼻腔炎」などの特殊な病気も含まれます(これらの病気の詳細については後述します)。

副鼻腔炎の主な症状

副鼻腔炎の代表的な症状には、次のようなものが挙げられます。

鼻水

副鼻腔炎に最もよく見られる症状が、鼻水です。
副鼻腔の粘膜が炎症を起こすと、膿が分泌され、それが鼻腔(鼻の穴)に流れ落ちてきます。
よって、鼻水も「どろりとした膿まじりのもの」が多くなります。

鼻づまり

副鼻腔の粘膜が腫れ上がると、空気の通りが悪くなり、鼻づまりを引き起こします。
また、副鼻腔からの分泌物(膿など)が鼻腔に詰まってしまい、鼻づまりの原因となることもあります。

顔の痛みや腫れ(頬、眉間、おでこの頭痛など)

副鼻腔が炎症を起こすと、「顏の痛みや腫れ」といった症状があらわれることがあります。
副鼻腔は鼻を囲むようにして配置されている器官ですので、痛みや腫れは、主に鼻の周囲にあらわれます。

後鼻漏(こうびろう)

後鼻漏は、副鼻腔の分泌物が、鼻腔ではなく喉に流れ落ちていく症状です。
副鼻腔炎を発症している状態での後鼻漏は、分泌物が膿まじりであることが多く、強い不快感や、痰が絡む症状などを引き起こします。

発熱

発熱は、急性副鼻腔炎の初期症状として良く見られます。
副鼻腔の炎症が鎮まるまで、長期間にわたって微熱が続く場合もあります。

副鼻腔炎を発症する原因とは

副鼻腔炎は、主に細菌やウイルス感染によって引き起こされます。

主なケースとしては、風邪をひくなどして、まず鼻腔がウイルスに感染し、その感染が副鼻腔へと広がり、副鼻腔炎の発症を引き起こす──などがあります。

副鼻腔炎の治し方

副鼻腔炎の治療法として最も一般的なものは、抗菌剤(抗生物質)を用いた内服療法です。
痛みや発熱がある場合は、解熱剤や鎮痛剤なども併せて処方されるでしょう。
副鼻腔炎の多くは、一週間から二週間ほど処方箋の服用を続ければ、症状が完治すると言われています。

内服療法の他には、ネブライザー療法と呼ばれる、鼻から霧状の抗菌剤を注入する治療も広く行われています。

症状が重い場合は、副鼻腔に溜まった膿を取り除く内視鏡手術が検討されることもあります。

慢性副鼻腔炎の治療方法について

上記の治療をひと月以上続けても症状が改善されない場合、「慢性副鼻腔炎(蓄膿症)」と診断されることになります。

近年、慢性副鼻腔炎の治療には、マクロライド系の抗菌剤が用いられることが多くなっています。
マクロライド系の抗菌剤には、鼻水を抑え、炎症を鎮める効果があるとされ、慢性副鼻腔炎の症状改善を期待できます。

そのほか、副鼻腔に鼻ポリープ(鼻茸)が存在する場合は、内視鏡手術により切除するなどします。

長期にわたって症状の改善が見られない場合は、副鼻腔の粘膜のうち、重度の炎症を起こしている箇所を切除する手術が検討されます。

慢性副鼻腔炎の種類について

慢性副鼻腔炎は、主に次の三種類に大別されます。

・一般的な慢性副鼻腔炎。
・好酸球性副鼻腔炎。
・副鼻腔真菌症。

「一般的な慢性副鼻腔炎」については、上で述べた通りです。
よってここでは、「好酸球性副鼻腔炎」「副鼻腔真菌症」について解説をしていきたいと思います。

好酸球性副鼻腔炎(こうさんきゅうせいふくびくうえん )

好酸球性副鼻腔炎とは、「好酸球」と呼ばれる免疫細胞が、副鼻腔内で異常増殖している状態の副鼻腔炎です。
複数の鼻ポリープ(鼻茸)が副鼻腔内に発生するのが特徴で、手術で切除しても、すぐにポリープが再生します。

好酸球性副鼻腔炎は難治性の病気とされ、治療は、鼻洗浄、鼻ポリープ(鼻茸)の除去、ステロイドの内服や点鼻などを用いて、根気よく続けていく必要があります。

副鼻腔真菌症(ふくびくうしんきんしょう)

副鼻腔真菌症は、副鼻腔内に「真菌(しんきん)」というカビが異常増殖している状態の副鼻腔炎です。
治療方法としては、手術により真菌を除去することが第一で、併せて抗真菌薬なども用いられます。

副鼻腔炎の再発を予防するには

副鼻腔炎は、非常に再発をしやすい病気です。
副鼻腔炎を長く患った経験がある人ほど、再発の危険も高まると言われています。

副鼻腔炎の再発を防止するには、いったいどんなことに気をつければ良いでしょうか?
以下に、副鼻腔炎の再発防止策を挙げてみましょう

風邪をひかないようにする

副鼻腔炎を予防するには、まず第一に「風邪をひかないこと」が重要です。

副鼻腔炎の主な発症要因はウイルス感染であるため、風邪をひかないようにして、鼻腔や副鼻腔をウイルスから守ることが、副鼻腔炎の再発予防に繋がります。

風邪のシーズンは、マスクなどを着用し、ウイルスから身を守りましょう。
また、普段からバランスのとれた食事や運動などを心掛け、身体に抵抗力をつけておくことも大切です。

鼻かぜは症状が軽いうちに治す

副鼻腔炎は、鼻腔のウイルス感染が副鼻腔にまで広がることにより発症するケースが多いとされます。
そのため、ウイルス感染を鼻腔までで止めることが、副鼻腔炎の予防に効果的です。
鼻かぜの症状があらわれたら、感染が広がる前に、一刻も早く治すことを心掛けましょう。

また、鼻かぜを患っている際に鼻水を鼻腔に溜めることは、ウイルスを鼻腔に溜めることと同義です。
鼻水は積極的に排出するようにしましょう。

風邪薬などの鼻水止めは、むやみに使わない

風邪薬などの市販薬でむやみに鼻水を止めると、ウイルスや細菌を体外に排出できなくなる恐れがあります。
風邪薬を服用する際は、そういったリスクも頭の片隅に留めておきましょう。

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