耳から水が出る、汁が出る!外耳炎(外耳道炎)の症状と治し方:痒みや痛み、耳だれを止める市販薬は?

「うわっ、耳から変な汁が出てきた!」

気がついたら、耳の穴がぐっしょりと濡れていて、慌ててティッシュで拭ったら、黄色い汁が付着していた──。

これは、「外耳炎(外耳道炎)」が引き起こす典型的な「耳だれ」の症状です。

いちど外耳炎を発症してしまうと、癖になってしまうことも多く、ちょっと耳をいじっただけで耳だれが発生してしまう、という人も少なくありません。

この外耳炎という病気、いったいなにが原因で発症するのでしょうか?
治し方はあるのでしょうか?
外耳炎の諸症状、痛みや痒み、耳だれなどに良く効く市販薬はないものでしょうか?

これらの疑問について、以下に解説をしていきたいと思います。

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外耳炎(外耳道炎)の症状とは

外耳炎とは、耳の「外耳」と呼ばれる部分が炎症を起こした状態を指します(外耳道炎とも呼ばれる病気です)。

外耳とは、耳の「鼓膜よりも外側の部分」のことです。
私たちが普段、綿棒などで耳掃除をする部分、と言い換えても良いでしょう。

外耳炎の典型的な症状には、次のようなものがあります。

  • 痒み。
  • 痛み。
  • 耳だれ(耳から水が出る、汁が出る)。
  • 外耳道が腫れあがることによる難聴。

これらの症状のうち、「痒み」は外耳炎の初期症状であり、この痒みを解消するために無意識に耳をいじり、症状を悪化させてしまうことがよくあります。

症状が悪化し、患部が化膿してしまうと、強い痛みを引き起こすとともに、耳だれが顕著になります。

耳だれは、膿と体液が混じった汁が耳道から溢れてくる症状です。
この耳だれを拭おうと、綿棒などで耳道を刺激してしまうと症状はさらに悪化し、聴力に影響を及ぼすほどに耳道が腫れあがってしまうこともあります。

外耳炎(外耳道炎)を発症する原因とは

外耳炎(外耳道炎)を発症する原因は、主に「耳のいじりすぎ」です。

特に、「手指の爪を使って耳の穴の耳垢をとる癖」がある人が発症しやすい病気です。

しかし、「私は耳掃除をするとき、きちんと清潔な綿棒を使っているのに外耳炎になった!」と訴える人も少なくありません。

外耳は非常にデリケートな部分であり、ちょっとした刺激でも傷ついてしまいます。
例え清潔な綿棒を使って、優しく掃除をしたつもりでも、耳道には微細な傷がついているのです。

傷がつくということは、細菌が入り込む隙を作るということです。
つまり、どれだけ気をつけて耳掃除をしていても、外耳炎の発症リスクはゼロにはできないのです。

特に、汗をかきやすい夏場などは、外耳炎を発症する人が多くなると言われています。
耳の中も汗をかくため、痒みなども発生しやすく、ついつい耳をいじってしまうのです。

外耳炎の治し方

外耳炎は主に細菌感染によって引き起こされますので、抗菌薬(抗生物質)を用いることが、最も一般的な治療法です。

医師から処方される抗菌薬としては、軟膏よりも点耳薬のほうが多いかもしれません(代表的な薬に「リンデロン」があります)。
軟膏を処方した場合、患者が軟膏を患部に塗布する際に、痒い患部を不必要にいじってしまい、症状を悪化させる懸念があるためです。

この抗菌薬は外耳炎の治療にとても効果的ですが、外耳炎は一度患うと、再発することが珍しくない病気です。
そのため、外耳炎を発症した際は、後述する「外耳炎の予防」についても、積極的に取り組む必要があります。

外耳炎に効く市販薬について

外耳炎を発症した場合、耳鼻咽喉科などで専門医の治療を受けることが最も良い選択肢であることは、言うまでもありません。

しかし、様々な事情があり、なかなか病院に行くことができないという人は少なくないでしょう。
そうした人のために、外耳炎に良く効く市販薬を、以下にご紹介したいと思います。

フルコートf

フルコートfは、抗生物質が配合されたステロイド外用薬です。
配合されているステロイドの強さは、市販薬の中で最も強い「ストロング」のランクにあたります。

強力な抗菌・抗炎症作用があり、外耳炎を患う人に広く愛用されている薬の一つです。
外耳炎の症状が比較的軽度であれば、ひと塗りするだけで痒みや痛み、耳だれが治まることも少なくないでしょう。

ただし、強力な薬であるだけに、連用は厳禁です。
大人であれば、二週間の連用が限度と考えましょう(子どもであれば一週間)。
また、患部に塗布する際は、できるだけ薄く、優しく塗ることを心掛けてください。

エンクロン軟膏EX

抗ヒスタミン剤、殺菌剤が配合されたステロイド外用薬です。
配合されているステロイドの強さは、フルコートfよりも一段階弱い、「ミディアム」のランクです。

フルコートfのステロイドの強さが気にかかる方は、まずはこのエンクロン軟膏EXを試してみると良いでしょう。

外耳炎が引き起こす耳の下の腫れ・しこりについて

外耳炎(外耳道炎)を発症すると、耳の下に腫れ・しこりがあらわれる場合があります。
これは外耳患部の細菌が「リンパ節」にまで感染し、リンパ節の炎症を引き起こしているためと考えられます。

外耳炎を原因とするリンパ節の腫れ・しこりは、耳のすぐ手前に位置する耳介前リンパ節(耳下腺リンパ節)や、耳のすぐ後ろに位置するリンパ節にあらわれることが多いとされます。

これらのリンパ節の炎症は、外耳炎が治れば自然に快方に向かいますが、熱や痛みなどを伴う場合は、氷嚢などで患部を冷やすと良いでしょう。

なお、細菌感染により炎症を引き起こしたリンパ節は、炎症が鎮まったのちも「リンパ節が膨張したまま」となることがあり、それが「しこり」として残るケースもあります。
「しこり」として残った場合も、基本的に大きな問題はありません。
ただ、「リンパ節が膨張したもの」と考えていた「しこり」が、実は悪性腫瘍であった──などの認識違いも起こり得ますので、耳の下にしこりがあらわれた場合は、一度医師の診察を受けることをおすすめします。

外耳炎の予防方法

外耳炎を予防するには、まずなによりも「耳をいじらない」ことが大切です。

「しかしそうは言っても、定期的に耳掃除をしないと不潔では?」

そんなふうに感じる方もいるかと思いますが、耳にはもともと、「内部の汚れを耳垢として排出する機能」があります。

こうした働きは、耳道から分泌される分泌液によるもので、この分泌液は細菌から耳を守る役目も担っています。

綿棒などで耳掃除をするということは、この分泌液を取り去ってしまうことに他なりません。
良かれと思って行っていた耳掃除が、汚れを除去する機能や、細菌から身を守る機能を損う行為になってしまうのです。

よって、前述の疑問に対する答えは、「あなたの耳は、掃除などしなくても清潔に保たれています」というものになります。

耳掃除をするとしたら、耳の入り口付近まで上がってきた耳垢を、そっとティッシュなどで払ってやる──くらいで良いわけです。
綿棒で耳掃除をする場合も、決して耳道深くには挿入せず、耳の穴の入り口付近を優しく拭う程度にしてください。

耳がガサガサするほどに耳垢が詰まった場合は、自分で掃除するのではなく、耳鼻科にて除去してもらうのが一番です。

お風呂上りなど、耳の中が蒸れてムズムズするため、ついつい綿棒などを耳道に入れたくなってしまいますが、外耳炎の予防のためには、こうした気持ちをぐっとこらえることが必要です(耳道は濡れていると、ますます外部からの刺激に弱くなります)。

なお、耳道の痒みや不快感がどうしても我慢できない、という場合は、氷嚢などを耳や耳の裏に当てて、患部を冷やしてみてください。
耳道の炎症が鎮まれば、そうした症状が和らぐことが期待できます。

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