カリウムの値が高い!正常値や基準値は?過剰摂取の対策や対処法|高カリウム血症の人が避けたい食品や食材

健康診断の血液検査などで、「カリウムの値が高い」という結果が出たとき・・・

きっと多くの人が、「カリウムが高いと、どんな悪影響があるのだろう」という疑問を抱くのではないでしょうか。

カリウムは、体内の塩分や水分のバランスを適切に保ったり、神経細胞や筋肉の活動を助ける働きを持つ、とても重要な栄養素です。
しかし、カリウムが過剰な状態になると、むくみや高血圧、倦怠感や不整脈など、後述する様々な症状があらわれます。

この記事では、カリウムが高い人が陥りがちな病気や、カリウムが高いときの食事方法、注意したいカリウムの多い食品などについて、詳しく解説をしたいと思います。

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カリウムの基準値・正常値の目安は?

まず最初に、「カリウムの基準値」についてお話しをしましょう。
1リットルの血液中に含まれる、カリウム基準値・正常値の目安は、次の通りです。

3.6~4.9(mmol/l)

セントラルクリニックグループ

カリウムの基準値・正常値の範囲は、検査機関によって異なりますので、上記の値は、あくまで一例となります。
健康診断などで「カリウムの値が高い」という結果が出た場合は、その検査結果票に基準値が記載されているはずですので、そちらを参考にしてください。

※上記の”mmol/l”という単位の読み方は、”ミリモル毎リットル”で、1リットルあたりのカリウムの量を示します。

カリウムの値が高い時にあらわれる症状とは

血液中のカリウムの値が正常値を超え、その状態が慢性化してしまうと、「高カリウム血症」という状態に陥り、次に挙げるような様々な症状が引き起こされるリスクが高まります。

・むくみ
・高血圧
・不整脈
・心不全
・味覚異常
・倦怠感、脱力感
・筋肉の麻痺(手指のしびれなど)
・肺水腫

中でも、心臓への影響については生死に関わる問題となりますので、健康診断などでカリウムの値が異常値を示した人は、定期的に血液検査を行い、血中のカリウム濃度をチェックする必要があります。

カリウムの値が高い!その原因は?

カリウムの値が高いという状態にあるとき、その原因として、どのようなことが考えられるでしょうか?
以下に、カリウムの値が高い状態を作り出す、その代表的な原因を挙げてみましょう。

1.腎臓の機能低下

カリウムの値が高い状態となる主な原因の一つに、「腎臓の機能低下」が挙げられます。
腎臓には、血液を濾過し、血中のカリウムを尿として排出する働きがあります。
この腎臓の機能が、体調不良や病気などにより低下してしまうと、血液の濾過の仕組みも正常に働かなくなり、カリウムが血中に残ったままになってしまいます。

また、他の病気の治療薬を服用している場合、その薬の影響で腎臓の機能が低下し、血液中のカリウム濃度が高くなることがあります(高血圧症の治療薬である「ロサルタンカリウム」など)。

2.カリウムの多い食品や食材の過剰摂取

後述するような「カリウムの多い食品や食材」を大量に摂取することで、一時的にカリウムの値が高い状態になることがあります。
しかしこの場合、腎臓の機能が正常であれば、余分なカリウムは尿として排出されるため、カリウムの数値も自然と元に戻ります。

3.サプリメントの影響

近年、健康ブームの影響で、栄養補助食品──いわゆる「サプリメント」を常用する人が増えています。
サプリメントは、「忙しくて食事に気をつかっていられない」という時の栄養バランスの調整にとても便利ですが、手軽に栄養補給できることが災いし、栄養素の過剰摂取を起こしがちです。

特にカリウムは、後述するように、一般的な食品・食材にも豊富に含まれている栄養素です。
常用しているサプリメントにカリウムが配合されている場合は、カリウムの過剰摂取に陥らないよう、十分に気を配る必要があります。

カリウムが高い人の食事の注意点や、制限するべき食品・食材は?

慢性的にカリウムの値が高い状態、すなわち「高カリウム血症」の状態にある人は、普段の食事に際しても、カリウムの過剰摂取に十分注意を払わなくてはいけません。

しかしカリウムは、野菜や果物、豆類、芋類、海藻類など、様々な食材に豊富に含まれています。
そのため、「特定の食べ物を控える」という取り組みによりカリウムの値を低くすることは、なかなか難しいものがあります。

そこでおすすめしたいのが、「食材を湯通しする、あるいは水にさらす」という工夫です。

カリウムは水に溶け出る性質がありますので、茹でて料理したり、水にさらしたりすることで、食材に含まれるカリウムの含有量を減らすことができます。
食材を薄く、あるいは細かく切って、食材が水に触れる面積をできるだけ増やすと、より効果的です。

カリウムは、水にとける性質があるので、野菜は細かく切って流水で十分に洗い、水にさらしたり、ゆで汁をこぼしたりする事によって調理前の1/5から1/2に減少します。

透析のはなし – 藤崎病院

なお、特に注意したいカリウムの多い食品は、野菜や果物です。

野菜や果物はカリウムを豊富に含んでいるだけでなく、生のまま、すなわち「カリウムが調理の過程で失われることのない状態」で食べる機会が多い食材です。
高カリウム血症を患っている人の場合、生野菜サラダや果物の摂取は、できる限り控えたほうが良いでしょう(バナナなどは、特にカリウムを多く含みます)。
ドライフルーツなども、水分がない分、カリウムが濃縮されていますので、摂取を控えるべき食品の代表格です。

カリウム値が高い時のチェックポイント

・野菜や果物を食べ過ぎていませんか?
・たんぱく質をとり過ぎていませんか?
・豆類(大豆、納豆、煮豆、あん類、ピーナッツなど)を一度にたくさん食べていませんか?
・芋類を食べ過ぎていませんか?
・黒蜜、黒砂糖を使い過ぎていませんか?
・100%のジュース、トマトジュース、野菜ジュースを飲みませんでしたか?
・ドライフルーツ(干ぶどう、干プルーン、干柿など)は食べませんでしたか?
・牛乳を飲み過ぎていませんか?
・海藻類をよく食べませんでしたか?
・食事の全体量、バランスには問題はありませんでしたか?

JAとりで総合医療センター

高カリウム血症の治療法は?

血中のカリウム濃度が高く、高カリウム血症の状態に陥っている場合、上述したような食事制限だけではなく、医師による診断と治療が必要不可欠です。

高カリウム血症の治療は、主に「ポリスチレン」などのイオン交換樹脂の内服により行われます。
ポリスチレンを服用すると、体内のカリウムがポリスチレンに吸着するため、血中のカリウム濃度が上昇することを防ぐ効果があります。
カリウムが吸着したポリスチレンは、便と一緒に排出されます。

従来のポリスチレンは、粉末状であったために「非常に飲みにくい」という欠点があったのですが、現在ではゼリータイプのものが登場したため、服用が格段に楽になりました。
※代表的な商品に「アーガメイト」があります。

なお、高カリウム血症の内服薬は、服用のタイミングによっては、まったく効果を期待できなくなってしまう物も少なくありません。
医師の指導に従い、用法用量をしっかりと守ることが大切です。

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