HbA1cが高い!基準値や正常値、値を下げる方法を徹底解説|HbA1cとは?血糖値や糖尿病との関連性について

HbA1c(読み方:ヘモグロビンエーワンシー)は主に、糖尿病の検査に広く用いられている指標です。

健康診断などで、このHbA1cが高いという結果が出た場合、「糖尿病の予備軍、あるいは糖尿病を発症している可能性」を考慮しなくてはいけません。

しかし・・・
この「HbA1c」とは、一体どのような指標なのでしょうか?

昔からある、「血液中のブドウ糖の濃度」を測定する血糖値の検査とは、どう違うのでしょうか?
HbA1cの基準値・正常値はいくつなのでしょうか?
HbA1cが高いとき、値を下げるには、どのようなことに取り組めば良いのでしょうか?

この記事では、HbA1cに関連するこれらの疑問等に対して、詳しく解説をしていきたいと思います。

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HbA1cとは

HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)とは、「ヘモグロビン」とブドウ糖が結合した物質のことを指します。
よって、血液中のHbA1cを測定することは、血液中のブドウ糖の量を測定することに繋がります。

直接的にブドウ糖の量を測定する従来の血糖値検査には、「食事をした直後に測定値が大きく上昇する」などの問題点がありました。
しかしHbA1cは、食事をした直後でも数値の増減が生じません。
ヘモグロビンがブドウ糖と結合してHbA1cとなるためには、一定の時間を必要とするからです。

また、ヘモグロビンは血中に存在している期間が長いため(約120日)、HbA1cを測定することで、過去1,2か月間の平均血糖値を導き出すことができるとされます。

これらの性質によりHbA1cは、従来の血糖値検査よりも信頼性が高い指標とされています。

HbA1cの基準値・正常値はいくつ?

現在、HbA1cの基準値は2つの指標が存在します。
1つは、JDS値
もう1つは、NGSP値です。

JDS値は、「日本糖尿病学会」が定めた日本独自の基準値であり、これまで長らく「日本におけるHbA1cの基準」とされてきました。
しかし2012年4月1日から、日本においてもHbA1cの基準値にNGSP値(国際標準値)が採用されることが決定しました。

それぞれの基準値については、次の通りです。

HbA1cの基準値について

JDS値(日本糖尿病学会の基準値)

5.2%未満・・・正常値。
5.2~5.5%・・・将来、糖尿病を発症するリスクが高い。
5.6~6.0%・・・糖尿病の疑いが否定できない。
6.1%以上・・・糖尿病が疑われる(糖尿病型)。

NGSP値(国際標準値)

※JDS値から、0.4ポイントを加算した値がNGSP値となります。

5.6%未満・・・正常値。
5.6~5.9%・・・将来、糖尿病を発症するリスクが高い。
6.0~6.4%・・・糖尿病の疑いが否定できない。
6.5%以上・・・糖尿病が疑われる(糖尿病型)。

参考資料:
ヘモグロビンA1cの国際標準化について

糖尿病の診断基準について

前述したHbA1cの基準値に照らし合わせれば、HbA1cの値がJDS値で6.1%以上NGSP値で6.5%以上である場合、糖尿病が疑われる──すなわち、「糖尿病型」という状況になります。

しかしこれは、あくまで「疑われる」という段階で、糖尿病と確定したわけではありません。
糖尿病の確定診断を行うためには、HbA1cだけではなく、ブドウ糖の濃度を測定する従来の血糖値検査が必須とされます。
※「糖尿病型」とされる血糖値の基準値は、空腹時血糖値の検査で126mg/dl以上となります。

日本糖尿病学会は、糖尿病の診断方法を次のように定めています。

血糖値とHbA1cが、ともに糖尿病型である場合

ただちに糖尿病と診断する。

血糖値のみ糖尿病型である場合

糖尿病の典型的な症状があらわれている場合は、糖尿病と診断する。
症状があらわれていない場合は、再検査を行う。

この再検査にて、血糖値とHbA1c、いずれかが糖尿病型であった場合、糖尿病と診断する。
再検査にて異常が見つからなかった場合は、「糖尿病疑い」とし、3~6か月以内に再検査を行う。

HbA1cのみ糖尿病型である場合

血糖値の検査もしくは再検査を行う。
この血糖値検査の結果が糖尿病型(陽性)であれば、糖尿病と診断する。
血糖値検査の結果が非糖尿病型(陰性)であれば、「糖尿病疑い」とし、3~6か月以内に再検査を行う。

なお、再検査において、血糖値が陰性で、HbA1cが陽性であった場合、糖尿病との確定診断はできないものとする。
つまり、HbA1cの陽性診断のみでは、糖尿病との確定診断はできないものとする。

HbA1cが高いとき、数値を下げる方法は?

血糖値およびHbA1cの検査の結果、「糖尿病予備軍、もしくは糖尿病の疑いがある」とされた場合、生活習慣を大幅に見直す必要が生じます。

血糖値およびHbA1cが高いとき、その値を下げるためには、「食生活の改善」と「運動習慣」を身につけることが必須事項です。

食生活を改善してHbA1cを下げる

HbA1cを下げることを計画するならば、まず取り組むべきは食生活の改善です。

暴飲暴食は厳禁とし、糖分や脂肪分、塩分を多く含む食品を避け、栄養バランスの良い食事を心がけましょう。
満腹になるまで食べるのではなく、腹八分目くらいで止めることが大切です。

また、自分の体格や日中の活動レベルから「1日に必要なエネルギー量」を算出し、摂取カロリー量がそのラインを著しく超えないように心掛けることも必要です。
エネルギー必要量の目安は、次の通りです。

1日に必要なエネルギー量の目安

18-29歳・・・男性:2660 Kcal、女性:1942.5 Kcal
30-49歳・・・男性:2677.5 Kcal、女性:2012.5 Kcal
50-69歳・・・男性:2450 Kcal、女性:1925 Kcal
70歳以上・・・男性:2193 Kcal、女性:1734 Kcal

※日常において座り仕事が中心だが、通勤や買い物、接客などで身体を動かす機会が少なからずある──とした場合の値です。

参考資料:
1日に必要なエネルギー量の計算方法

運動習慣を身につけてHbA1cを下げる

血糖値およびHbA1cの数値が高い人の多くが、「日常における運動量が不十分」であると言われています。

週末にゴルフなどのスポーツを楽しむ人も少なくないと思われますが、このような「一週間のうちに一日だけ」といった運動の仕方は、血糖値を下げる目的としては効果的でありません。

血糖値を効果的に下げるためには、毎日30分以上の有酸素運動──ウォーキングやランニング、ジョギングなどを行うことが望ましいとされています。

運動をする時間がとれない場合は、通勤時などに一駅分歩くようにしたり、エレベーターやエスカレーターを使わずに階段をのぼるなどして、日常生活に運動を取り入れることをおすすめします。

また、足腰に故障を抱えていて、飛んだり跳ねたりといった運動が難しい人は、専門家の指導を受けつつウエイト・トレーニングなどに取り組む──といったアプローチもあります。

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