血糖値の正常値や基準値は?血糖値が高い・低いときにすべきこと

食生活が乱れがちな人や、運動不足な人にとって・・・
健康診断で示される「血糖値」は、とても気になる数値であることと思います。

しかし、「血糖値が高いと良くない」という知識は多くの人が持っていても、その基準値正常値となると、あまり詳しくない人が少なくありません。

この記事では・・・

・血糖値の基準値や正常値はいくつなのか。
・血糖値が高い・低い場合、どんなことに気をつければ良いのか。
・糖尿病、もしくは糖尿病予備軍と診断されたとき、なにをすべきか。

などの事柄について、詳しく解説をしていきたいと思います。

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血糖値とは?

「血糖値」とは、血液中に含まれる糖(グルコース)の濃度を示す値です。

血糖値が高すぎる状態になると、「糖尿病」などの病気を発症していることが疑われます。
逆に、血糖値が低すぎる「低血糖」と呼ばれる状態になると、頭がうまく働かない、手足が震える、気を失うなどの症状が出ることがあります。

血糖値は常に一定の値を示しているわけではなく、食事の直後などは数値が大きく上昇します。
よって、健康診断などで血糖値を測る際は、空腹時に採血を行うことが一般的です。
※後述する「HbA1c」であれば、食事のタイミングに関係なく血糖値を測ることができます。

血糖値の基準値(正常値)はいくつ?

日本の血糖値の基準値は、「日本糖尿病学会」が発表している数値が広く用いられています。

その基準値は、次の通りです。

空腹時血糖値の基準値

100mg/dl未満・・・正常型
100~109mg/dl・・・正常型(正常高値)
110~125mg/dl・・・境界型
126mg/dl以上・・・糖尿病型

では、上記の基準値について、それぞれ詳しく解説していきましょう。

血糖値が100mg/dl未満である場合は、「正常型」、すなわち血糖値に問題が見られない状態です。

血糖値が100~109mg/dlである場合は、「正常型」ではありますが、「正常高値」と見なされ、経過観察が必要な状態とされます。

血糖値が110~125mg/dlである場合は「境界型」です。
動脈硬化を原因とする病気、狭心症心筋梗塞などを発症する恐れがあります。
医師の指導に従い、生活習慣を見直すなどして、早急に状態を改善する必要があります。

126mg/dl以上は、「糖尿病型」です。
再検査を行い、その検査でも糖尿病型の結果が出た場合、糖尿病と診断されます。
※初回検査のみでも、後述する「糖尿病の症状」が見られる場合は、糖尿病と診断されることがあります。

血糖値の測り方:空腹時血糖値と糖負荷時血糖値

血糖値の測り方には、「空腹時血糖値」を用いる方法と、「糖負荷時血糖値」を用いる方法の二種類があります。

空腹時血糖値

空腹時血糖値とは、文字通り「空腹状態における血糖値」のことです。
直近の食事から10時間以上が経過している状態(その間、糖分等を摂取していないものとする)での検査結果です。

糖負荷時血糖値

糖負荷時血糖値とは、規定量・規定濃度の砂糖水(ブドウ糖)を飲んで、一定時間が経過したのちに血糖値を測る手法です。

糖尿病を発症して間もない頃は、空腹時血糖値に異常があらわれない場合があります。
しかし糖負荷時血糖値であれば、糖尿病の発症初期でも、異常を計測することが可能です。

そのため、「空腹時血糖値は正常だが、問診等により糖尿病の症状が認められる」という場合、糖負荷時血糖値の計測が行われることになります。

なお、「日本糖尿病学会」が発表している糖負荷時血糖値の基準値は、次の通りです。
※砂糖水を飲んでから2時間が経過したときの値です。

負荷後2時間血糖値の基準値

140mg/dl未満・・・正常型
140~199mg/dl・・・境界型
200mg/dl以上・・・糖尿病型

糖尿病の症状とは

糖尿病の一般的な症状としては、次のようなものが挙げられます。

・身体がだるくなる、疲れやすくなる。
・喉がやたらと乾くようになる。
・トイレに行く回数が多くなる(頻尿)。
・立ちくらみや手足のしびれが起こる。
・視界がぼやける。

これらの症状に心当たりがある場合は、できるだけ早く病院などで血糖値を検査を行うことをおすすめします。

糖尿病は、初期症状があらわれにくい病気です。
上述の症状が顕著である場合、すでに糖尿病がある程度進行している可能性があります。
そのため糖尿病は、定期的な検査による早期発見が、なにより重要とされます。

糖尿病は進行すると、次のような重篤な合併症を引き起こす恐れがあります。

・腎臓障害
・心臓病(心筋梗塞や動脈硬化)
・脳卒中、脳梗塞
・失明

糖尿病の種類:「1型」と「2型」

糖尿病には、「1型糖尿病」「2型糖尿病」の二種類があります。

1型糖尿病は、膵臓からインスリンが分泌されない障害により引き起こされる糖尿病です。
10代や20代の若い年代が発症するケースが多いとされます。

2型糖尿病は、主に生活習慣が原因となり引き起こされる糖尿病です。
糖尿病の発症者の大半は、この「2型糖尿病」に分類されます。

血糖値が「高い」と診断されたときにすべきこと

血液検査により、「境界型」あるいは「糖尿病型」と診断された場合、生活習慣を見直すことが必要です。

以下に、糖尿病あるいは糖尿病の予備軍である人が心掛けるべき事柄について述べてみましょう。

食生活の改善

血糖値が高いとき、まず第一に行うべきことは、食生活の見直しです。
脂質や糖質の過剰摂取を控え、栄養バランスのとれた食事を心がける必要があります。
また、栄養バランスのとれた食事であっても、満腹になるまで食べるのではなく、腹7分目もしくは8分目を目安とすることが望ましいでしょう。

適度な運動

血糖値が高い人は、内臓脂肪の量が過剰であるケースが多く見られます。
適度な有酸素運動には、内臓脂肪を燃焼させると同時に、血液中の糖を減少させる効果があります。
また運動には、血液中の糖を分解する働きを持つ「インスリン」の分泌を促進させると言われています。

禁煙

タバコには血管を収縮させる作用があり、血液の循環や、血液中の糖を分解する体の働きを阻害します。
また、血液中の糖を分解する働きを持つ「インスリン」の分泌にも悪影響を及ぼすとされます。

血糖値が高いと診断された場合、上述の生活習慣に留意するとともに、定期的に検査を行い、血糖値の状態を経過観察していく姿勢が重要となります。

血糖値が「低い」と診断されたときにすべきこと

空腹時血糖値が70mg/dlを下回る場合、「低血糖」と診断されます。

低血糖の問題点として、第一に挙げられるのは「脳に対する影響」です。
脳のエネルギー源はブドウ糖のみであり、血糖値が低いということは、それだけ脳にエネルギーが供給されていないということになります。

低血糖の典型的な症状には、次のようなものがあります。

・頻繁なあくび。
・注意散漫(頭がぼんやりとした状態になる)。
・無気力(何事にもやる気が起きない)。
・手足の震え。
・意識障害。

低血糖を引き起こす原因としては、次のようなものが考えられます。

・糖尿病治療におけるインスリン注射などの影響(薬の効きすぎ)。
・過剰なダイエットや極端な健康志向により、日常的に栄養不足に陥っている。
・食事の時間が不規則で、食事と食事の合間の時間が長すぎる。
・強度の高い運動を日常的に行っている。

血糖値および糖尿病に関するQ&A

糖尿病になるとおしっこから甘い匂いがするって本当?

糖尿病を発症すると、血液中の糖が尿に溶け出すため、甘い匂いが生じます。

血糖値の指標「HbA1c」とは?

HbA1c(読み方:ヘモグロビン・エー・ワン・シー)は、血液中のヘモグロビンの量を測定することにより、血糖値の状態を導き出す指標です。

従来の血糖値の検査とは異なり、食事のタイミングによって数値が増減することがないため、正確な血糖値を測定することができます。

糖尿病は発症すると治らないって本当?

人間が摂取した糖質は、膵臓が分泌する「インスリン」というホルモンにより代謝されます。

しかし、膵臓が分解しきれないほどの糖質を日常的に摂取すると、膵臓は次第に疲弊し、細胞は傷つき、やがては死んでしまいます。
さらに、膵臓の細胞は、死んでしまうと再生することができません。

このような背景から、糖尿病は「発症すると治らない」と言われることが少なくありません。

自分で血糖値を測るにはどうすればいい?

血糖値を測定する機械は市販されています。
数千円~1万円程度で購入が可能です。
小さな針で指を刺し、血液を採取し、血糖値を測定します。

糖尿病、もしくは糖尿病の恐れがあると診断された場合、こうした器具を用いて定期的に血糖値を測定することが望ましいでしょう。

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