痰が絡む、咳が出る!これって病気?痰が切れない時の原因と対処法

ああ、喉に痰が絡む──。

「喉に絡む痰」は、自覚をした途端に、気になって仕方がなくなる類のものです。

四六時中、喉に痰が絡んでいると、その不快な感覚にイライラも募るばかり。

いったい何が原因で、喉に痰が絡むのでしょうか?
このような状態に陥ったとき、なにか良い対処法はあるのでしょうか?

この記事では、こうした疑問への回答として、次の内容についてお話をしたいと思います。

・痰が出るメカニズムについて。
・痰が絡む原因と対処法について。
・痰が絡む症状を引き起こす病気について。

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痰が出るメカニズムとは

痰は、いわば「呼吸器のごみ掃除」をする役目を担っています。
※呼吸器とは、肺や気管・気管支などの呼吸動作に関与する臓器のことです。

私たちは呼吸をするたびに、目に見えない小さなごみや細菌を吸いこんでいます。
それらの異物は、呼吸器の奥深くまで侵入する前に呼吸器の分泌物によりキャッチされ、呼吸器の外へと排出されます。

これが「痰」です。
つまり痰は、異物から私たちの呼吸器を守るためのシステムというわけです。

また、なんらかの病気を患い、呼吸器の粘膜が炎症するなどして傷ついてしまった場合も、痰の排出量が多くなります。
これは、一刻も早く傷を癒すために患部周辺の分泌物の量が増加し、過剰になった分泌物が次々と排出されるためと考えられます。

なお、痰は「鼻水」に由来するものと思われがちですが、実際には「肺」や「気管」から生じる分泌物を指します。
私たちの口から出てくる痰は、この分泌物に鼻水や唾液が混じり、吐きだしやすい形態となったものです。

痰が絡む原因と対処法(病気以外)

喉に痰が絡む原因は様々で、何らかの病気によるものとも考えられますが、まずは病気以外の痰が絡む原因について考えてみましょう。

痰が絡む原因1:水分不足

病気以外で痰が絡む原因としては、まず「水分不足」が挙げられます。
人間の呼吸器は、絶えず何らかの分泌物を出しています。
体内の水分が不足すると、この分泌物に粘り気が生じて排出がスームズにいかなくなり、痰が絡む要因を作ってしまいます。

こうした場合、普段から水を入れたペットボトルや水筒などを手元に置く習慣をつけ、小まめな水分補給を心掛けることで、状態の改善が期待できます。

痰が絡む原因2:新陳代謝の乱れ

身体の新陳代謝の機能が低下すると、いくら水分を摂っても、それが身体の隅々にまで行きわたらなくなってしまいます。
痰が切れない状態を改善するためには、体内の血流や粘膜の分泌物をサラサラな状態に維持することが必要不可欠です。

新陳代謝の機能を向上させるには、汗をかくことが効果的です。
お風呂にゆっくり浸かったり、積極的に身体を動かして、血流の流れを改善するとともに、汗と一緒に身体の老廃物を排出してしまいましょう。

痰が絡む原因3:嗜好品の影響

濃いお茶を好む人や、タバコを吸う人は、痰が濃い傾向にあると言われています。
これらの嗜好品を頻繁に口にしている人は、いったん控えて、痰が絡む状態が改善するかどうかチェックしてみましょう

これら、「病気以外の痰が絡む原因」に共通する点は、「呼吸器の潤いが不足していること」です。
そのため、すぐに実践可能な対処法としては、部屋の湿度を上げたり、のど飴やトローチなどを舐めたりすることなどが挙げられます。

この他に、「喉を温める」ということも、痰が絡む状態の改善に効果があります。
気管や肺が冷えてしまうと、新陳代謝が低下し、咳や痰といった症状があらわれやすくなります。
肌寒い季節などは、カイロやネックウォーマーなどを利用し、喉を温めることを意識してみてください。

痰が絡む症状を引き起こす病気

前述したように、痰が絡む・痰が切れない状態は、何らかの病気により引き起こされている可能性もあります。

痰はときに、重篤な病気を知らせるシグナルともなります。
「たかが痰」などと思わず、異常な痰についてはしっかりと注意を払うことが大切です。

以下に、「痰が絡む症状」を伴う病気について解説をしていきましょう。

風邪

風邪は、痰が絡む症状を引き起こす最も身近な病気と言えます。

風邪を患うと鼻や喉に炎症が生じ、痰の分泌量が増加して、「痰が絡む・切れない」といった症状を引き起こします。
通常、炎症が鎮まれば痰が絡む症状も和らぎますが、風邪の諸症状が治まっても痰だけがしつこく残る、というケースも少なくありません。
しかし風邪が原因であるならば、いずれは痰が絡む症状も改善しますので、医師の指導のもと気長に治癒を待ちましょう。

なお、炎症の症状が重く、喉に絡む痰が非常に濃い場合などは、後述の「気管支炎」を患っている可能性があります。

気管支炎

どろりとした黄色い痰が、痰がらみの咳を伴って出てくる場合、気管支炎の可能性があります。

気管支炎とは、文字通り「気管」が炎症を起こした状態で、発熱や咳などが症状としてあらわれます。
前述の「どろりとした黄色い痰」は、いわゆる「膿」が混ざっていることによるものです。

気管支炎は主に細菌感染によって引き起こされるため、治療には抗生物質の投与が必要とされます。

肺炎

肺炎は、気管支炎と良く似た症状を引き起こす病気です。
ただ、肺炎は気管支炎よりも症状が重くなる場合が多いため、症状が軽度のうちに医師の診察を受けることが大切です。

また、肺炎の40%ほどを占める「肺炎球菌性肺炎」の場合は、茶色もしくは錆色の痰が出てくることが特徴です。

喘息

透明で粘り気のある痰が、痰がらみの咳を伴って出てくる場合、喘息の可能性が考えられます。
喘息は「気道のアレルギー性炎症」であり、呼吸困難に陥るほどの激しい咳と胸の痛みが特徴です。

気管支拡張症

どろりとした緑色の痰が出てくる場合、呼吸器が「緑膿菌」という菌に感染していることが疑われます。
代表的な病気としては、「気管支拡張症」が挙げられます。

気管支拡張症は、炎症や細菌感染などが繰り返された結果、「気管支」が異常に拡張してしまう病気です。
肺炎や肺結核の後遺症としても発生し、咳や呼吸困難など、喘息と良く似た症状を引き起こします。

治療には、機械による痰の吸引や、緑膿菌などの細菌感染が見られる場合は抗生物質の内服治療が行われます。

痰が赤黒い!?「血痰」が出るようになったら

血液混じりの痰は「血痰(けったん)」と呼ばれます。

真っ赤な痰が出ると慌ててしまう人も少なくないと思いますが、血痰はそれほど珍しくはない症状です。
血痰のよくある原因としては、鼻や喉、あるいは気管の粘膜が傷ついていることなどが挙げられます。
この場合、2,3日もすれば患部の粘膜が修復され、症状が治まっていくことが大半です。

ただ、一週間以上も血痰が続く場合は、何らかの重篤な病気の可能性があります。
特に、血痰にひどい咳が伴う場合などは、肺炎や肺結核、あるいは肺癌などの肺疾患を発症していることも考えられます。

血痰が長続きする場合、あるいは他の症状が重い場合は、できるだけ早く医師の診察を受けるようにしてください。

なお、「血液混じりの痰」というより「唾液まじりの血液」という場合、それは「喀血(かっけつ)」と呼ばれる症状です。
肺や胃の病気を患っている可能性が強い状態ですので、喀血の症状が見られた場合もやはり、速やかに医師の診察を受けてください。

痰が絡むときは、何科にかかればいい?

痰が絡む・切れないなどの症状に悩まされている場合、受診先としては「耳鼻咽喉科」あるいは「呼吸器内科」が一般的と言えます。

痰が絡む症状以外に、鼻や喉の痛み・不快感が強いということであれば、耳鼻咽喉科へ。
胸の痛みや咳がひどい、あるは血痰が出る場合は、呼吸器内科を受診することが望ましいでしょう。

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