まぶたがピクピク痙攣する「あの症状」の正体「眼瞼ミオキミア」とは

「ああっ、まぶたがピクピク痙攣してる!」

恐らく誰しも、一度はそんな現象を経験したことがあるのではないでしょうか。

この「まぶたのピクピク痙攣」、すぐに症状が治まれば良いのですが、症状が長続きしたり、短期間に何度も痙攣が起きてしまうと、「これはなにかの病気だろうか?」と不安になってしまうこともあるでしょう。

また、接客業などの「人と接することが多い仕事」に就いている人は、お客さんに妙に思われていないか気になって、業務に集中できなくなってしまうかもしれません。

この、まぶたがピクピクと痙攣する現象は、なにが原因で起きるのでしょうか?
やはり、なにかの病気なのでしょうか?
症状が出たとき、良い治し方はあるのでしょうか?

これらの疑問について、以下に解説をしていきたいと思います。

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まぶたのピクピク痙攣を引き起こす「眼瞼ミオキミア」とは

まぶたのピクピク痙攣を引き起こす現象の代表格として、「眼瞼(がんけん)ミオキミア」が挙げられます。

眼瞼ミオキミアは「眼輪筋波動症」とも呼ばれ、その名の通り、目の周りの筋肉(眼輪筋)が、細かく波打つように動く症状を引き起こします。
大半のケースで顔の片側、あるいは片目だけに症状があらわれ、上まぶたや下まぶたがピクピクと痙攣するのが特徴です。

眼瞼ミオキミアによる痙攣の程度はとても小さいのですが、まぶたという繊細な場所に発症するため、気になってしまう人は多いでしょう。

眼瞼ミオキミアを発症する原因

眼瞼ミオキミアを発症する主な原因には、次のようなものが挙げられます。

・身体的な疲労。
・眼精疲労。
・精神的なストレス。
・寝不足(睡眠不足)

つまり、心や身体が弱ったときに発症することが多く、そうした要因を遠ざけることが、眼瞼ミオキミアの予防策となります。

眼瞼ミオキミアの治療法

眼瞼ミオキミアは通常、特別な治療法が必要とされるものではありません(そもそも「病気」と見なされないことの方が多いのです)。

眼瞼ミオキミアは多くの場合、数日で自然に症状が治まります。
症状が長引く場合でも、数週間程度です。

そのため、症状がごく軽度であれば、ひとまず心身をリラックスさせることを心掛けつつ、様子を見てみると良いでしょう。

「ああっ、また、まぶたがピクピク痙攣してる、どうしよう!」
などと考えてストレスを溜め込んでしまうと、それが症状を長引かせる要因ともなってしまいます。

まぶたの痙攣を自覚したら、深呼吸をするなどして気持ちを切り替え、あまり気にし過ぎないことが大切です。

ただし、ひと月以上もまぶたのピクピク痙攣が続く場合、あるいはまぶたの痙攣の程度がひどい場合は、眼瞼ミオキミアではなく、後述する「眼瞼痙攣(がんけんけいれん)」を患っている可能性が強くなります。

この場合は、速やかに適切な処置を受ける必要があります。

眼瞼ミオキミア以外の「まぶたのピクピク痙攣」を引き起こす病気とは

前述のように、「まぶたのピクピク痙攣」を引き起こす病気は、眼瞼ミオキミアだけではありません。
以下に、眼瞼ミオキミアと良く似た症状を招く病気について、解説をしたいと思います。

まぶたの痙攣を引き起こす病気:「眼瞼痙攣」

眼瞼痙攣(がんけんけいれん)は、「メージュ症候群」とも言い、その初期症状として「まぶたのピクピク痙攣」を引き起こします。

眼瞼ミオキミアとは異なり、痙攣の程度は大きく、症状が自然消失することも稀です。
また、眼瞼ミオキミアは多くの場合、片目だけに症状があらわれますが、眼瞼痙攣の場合は両目に症状があわられることが大半です。

その他にも、明かりが不自然にまぶしく感じられたり、無意識に片目をつぶってしまう癖がつくなどが、眼瞼痙攣の典型的な症状です。

前述の通り、眼瞼痙攣は自然治癒が難しいとされる病気です。
症状が進行すると、まぶたの痙攣が「目を開けていることも困難なほど」になることが珍しくありません。
まぶたのピクピク痙攣が長引くときは、できるだけ早く眼科医の診察を受けましょう。

眼瞼痙攣を発症する原因

眼瞼痙攣を発症する原因は、いまだはっきりとはわかっていません。

ただ、上に挙げた「眼瞼ミオキミアを発症する原因」などは、眼瞼痙攣の発症要因の一つと考えられています。
また、50代以上の年代の方、特に女性が発症することが多いことで知られています。

眼瞼痙攣の治療法

眼瞼痙攣の治療方法としては、「ボツリヌス療法」が一般的です。

ボツリヌス療法とは、「ボツリヌス菌」という、「筋組織の緊張を和らげる作用のある細菌」を患部に注射する施術です。
眼瞼痙攣は、「眼輪筋の過度の緊張」によって発生するものですので、ボツリヌス菌によってその緊張を解いてやれば、症状の緩和が期待できるわけです。

また、眼瞼痙攣がストレスなどの心理的要因により引き起こされていると考えられる場合は、抗不安薬などを用いた内服療法を併用する場合もあります。

まぶたの痙攣を引き起こす病気:「チック病」

チックとは、本人の無意識下で行われる、突発的で反復性のある運動のことです(運動性チック)。

過剰にまばたきしたり、頭を振ったり、手足を揺すったりする動作などがこれにあたります。
まぶたの痙攣も、チックにより引き起こされる典型的な症状です。

チックは10代の子ども(小学校高学年以下の年齢)に、特に男の子に発症することが多く、症状は次のような場面で顕著にあらわれます。

・精神的なストレスを受けたとき。
・興奮状態に陥ったとき。
・ぼーっとしているとき。

チックを発症する原因

チックの発症は、脳内の神経伝達物質が関係していると考えられています。
神経伝達物質に何らかの異常が起こり、脳内の運動を司る機能に混乱が生じた結果、上記のような症状があらわれると言われています。

チックの治療法

チック症状の大半は、成長とともに、あるいは時間経過で自然に消失します。
そのため、子どものチック症状を発見した場合でも、親が過剰に心配する必要はありません。

子どもにチック症状があらわれる都度、親が心配そうな顔をしてしまうと、子どもはストレスを溜めこんでしまい、症状の悪化を招く可能性もあります。

とはいえ、子どものチック症状を医師に相談することは、十分意義のあることです。
医師から「気にすることはありませんよ」という言葉をかけてもらえれば、親子揃って、心も楽になることでしょう。

ただし、1年以上にわたってチック症状が続いている場合や、日常生活に支障をきたすほど症状が重い場合は、専門医による治療が必要です。
チック症の治療は、主に向精神薬を用いた内服療法にて行われます。

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