膀胱炎の症状と原因:膀胱炎の正しい治し方・治療効果のある市販薬は?

「なんだか最近、下腹部が痛くなることが多くなった」

「おしっこをしていると、痛みを感じる」

もしあなたが、そのような症状に悩みを抱えているとしたら・・・。

それは、「膀胱炎」という病気の影響であるかもしれません。

膀胱炎は、男性よりも女性が発症するケースが圧倒的に多く、「女性であれば生涯に一度は罹患する病気」とも言われています。

この記事では、膀胱炎の症状や、発症に至る原因、膀胱炎の治し方などについて、詳しく解説をしていきたいと思います。

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膀胱炎とはどんな病気?膀胱炎の原因と症状について

膀胱炎とは、「細菌感染により膀胱が炎症を起こしてしまう病気」です。

膀胱が細菌に感染してしまう原因は様々ですが、尿道が非衛生的な状態にさらされると、膀胱の細菌感染を引き起こしやすくなります。

膀胱の細菌感染は、特に大腸菌によるものが多いとされます。
女性は男性に比べ、肛門と尿道の位置が近いため、大腸菌感染を起こしやすいのです。

その他にも、疲労やストレスにより細菌への耐性が低下したこと、あるいは排尿の我慢などにより、膀胱内の細菌が繁殖したことなどが、膀胱炎の原因として考えられます。

膀胱炎が引き起こす症状とは

膀胱炎が引き起こす代表的な症状としては、次のようなものが挙げられます。

・排尿痛(おしっこの最中に痛みが生じる)
・排尿終末時痛(おしっこの終わり際に痛みが生じる)
・残尿感
・頻尿
・尿混濁(尿に透明感がなくなる、あるいは血尿が出る)
・下腹部痛(膀胱付近に、差し込むような痛みが生じる)

膀胱炎の種類について

膀胱炎は、「急性膀胱炎」、「慢性膀胱炎」、「間質性膀胱炎」の3種類に大別されます。
それぞれの特徴を、簡単にご説明しましょう。

急性膀胱炎(単純性膀胱炎)

一般的に「膀胱炎」と言えば、この「急性膀胱炎」のことを指します。

40代以下の若い女性が発症する膀胱炎は、大半がこの急性膀胱炎です。
上述した「大腸菌などによる細菌感染」が引き起こす膀胱炎が、これにあたります。

慢性膀胱炎(複雑性膀胱炎)

慢性膀胱炎は、女性よりも男性に多い膀胱炎です。

膀胱結石などの別の病気(基礎疾患)により引き起こされる膀胱炎です。
そのため、慢性膀胱炎の症状改善には、この基礎疾患の治療が不可欠とされます。

あらわれる症状は急性膀胱炎と同様ですが、症状の度合いは、急性よりも比較的軽度である場合が多いようです。

間質性膀胱炎

細菌感染以外の原因で発症する膀胱炎です。

典型的な症状に、「膀胱に尿が溜まっているときの強い下腹部痛」があります。
また、急性膀胱炎と比べて頻尿の度合いも大きいとされます。

間質性膀胱炎の「間質」とは、膀胱の粘膜層の直下にある、血管や神経組織が詰まった組織のことです。
この組織が炎症を起こした状態が、間質性膀胱炎です。

発症は稀であり、多くの場合、原因も不明とされます。
主に内服治療が行われますが、症状が改善しない場合は「膀胱水圧拡張術」などの手術も検討されます。

男性の膀胱炎について

前述したように、膀胱炎は女性が発症することが多く、男性の膀胱炎は稀と言えます。
しかし、男性が膀胱炎を発症した場合は、上で挙げた「慢性膀胱炎」のように、他の病気による併発という可能性が少なくありません。

男性の膀胱炎を引き起こす病気としては、前立腺肥大や膀胱結石、膀胱癌、あるいは腎臓疾患などがあります。
いずれも重篤な症状に至りかねない病気ですので、膀胱炎の症状があらわれた男性は、例え症状が軽度であったとしても、速やかに医師の診断を受けましょう。

膀胱炎の治し方:有効な治療法について

膀胱炎(急性)の治療は、内服治療が主となります。

用いられる薬は抗生物質が中心で、正しく服用すれば比較的短期間(3日程度)で、症状の改善が見込めます。
また、治療期間中は水分を積極的に摂取し、尿量を増やすことが望ましいとされます。

膀胱炎に効く市販薬はあるの?

前述のように、膀胱炎の治療には、抗生物質の内服が最も効果的です。
しかし、事情があってどうしても病院に行く時間がとれない、という人も少なくないでしょう。

そんな場合は、膀胱炎の症状を和らげる市販薬を利用するという手があります。

膀胱炎を患う人に愛用されている市販薬に、小林製薬の「ボーコレン」があります。
ボーコレンは、五淋散(ごりんさん)という漢方を主成分とする薬です。

この漢方には、抗菌・抗炎症作用や利尿作用などがあり、排尿痛や残尿感などの膀胱炎の症状を改善する効果があります。

その他には、摩耶堂製薬の「腎仙散(ジンセンサン)」が有名です。
腎仙散も、ボーコレンと同じく漢方を主成分とする薬で、効果・効能もボーコレンと良く似ています。

ただし、これらの市販薬に期待できるのは、あくまで「膀胱炎の症状を和らげる」という程度です。

膀胱内で繁殖した細菌を除去するには、クラビットやフロモックスなどの抗生物質薬が必要であり、これらの薬は原則として医師の処方箋なしでは手に入りません。

市販薬によって膀胱炎の症状を誤魔化しつつやり過ごしていた結果、より症状が重篤になってしまった──などのケースもありますので、「市販薬の利用はあくまでも一時的なもの」と捉えておいてください。

膀胱炎は自然治癒する?

「慢性膀胱炎」は基礎疾患を排除しない限り症状が続きますが、「急性膀胱炎」の場合は、自然治癒が可能です。

体内の免疫機能に異常が生じていない限り、膀胱内に繁殖した細菌は、やがてその数を減らしていき、それとともに症状は緩和されていきます。

しかし、抗生物質を内服すれば3日程度で症状が和らぐものが、自然治癒では快方に向かうまでに何週間も、ときには何か月もかかってしまうことがあります。

長期間にわたって膀胱炎を患っていると、細菌感染が広がり、「腎盂腎炎(じんうじんえん)」などの病気を併発してしまうことも考えられます。

以上のことを考えるとやはり、膀胱炎を患った際は医師の指導のもと、抗生物質薬による治療を行うのが最善と言えるでしょう。

膀胱炎を予防するには

膀胱炎の予防には、「膀胱を細菌から守ること」が必要不可欠です。
以下に、そのための効果的な予防策についてご説明します。

尿道付近を清潔に保つ

急性膀胱炎は細菌感染により引き起こされますので、まず第一に、膀胱と直結する器官である尿道を清潔に保つことが膀胱炎の予防策として有効です。

手で尿道付近に触れたり、清潔でない下着を身につけたりすることは、ご法度です。

また排便時は、便のついたトイレットペーパーなどが、尿道に触れないように注意しましょう。

生理用ナプキンなども、小まめに交換することが大切です。

排尿を我慢しない

おしっこが膀胱内に溜まっている時間が長ければ長いほど、その分、細菌が繁殖する危険性も高まります。
排尿には膀胱に溜まった細菌を排出する効果がありますので、日ごろから、尿意を感じたらすぐにトイレに向かえる体制を整えておきましょう。

また、水分を積極的に摂取して尿量を増やせば、細菌感染のリスクを抑える効果を期待できます。

体調を整えて抵抗力をつける

人間の身体には、もともと細菌に対する抵抗力が備わっています。
しかし疲労やストレスがたまると、抵抗力が低下して、細菌感染を起こしやすくなります。

そのため膀胱炎の予防には、常に体調を整えて、細菌に対する抵抗力を維持しておくことが効果的です。
疲労やストレスに十分注意し、冷え性の方は、できるだけ身体を冷やさないようにしましょう。

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