CRPとは?血液検査の基準値や正常値、CRPが高いときの対処法

健康診断の血液検査で、「CRPが高い」あるいは「陽性」という結果が出たら・・・

きっと多くの人が、「CRPとは、なに?」という疑問を抱くのではないでしょうか。

CRPとは、いったいどのような値なのでしょうか?
CRPが高いと、いったい何が問題となるのでしょうか?
CRPが高い場合、どんなことをすべきでしょうか?

この記事では、これらの疑問に対して、詳しく解説を行いたいと思います。

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血液検査におけるCRPとは、どんな指標?

CRPとは、C-Reactive Protein(反応性蛋白)の略語であり、肝臓で生成されるタンパク質の一種です。

何らかの要因により、体のどこかに炎症が発生すると、肝臓はCRPを生成します。
生成されたCRPは、血液を通して「炎症が発生した箇所」に送り届けられ、炎症により傷ついた細胞を修復します。

CRPは、その値が高ければ高いほど、体内で発生している炎症の度合い、もしくは範囲が大きくなります。
こうした性質により、CRPは「炎症マーカー」の一つとして、広く用いられています。

以上の話をまとめると、「血液中のCRPが高い」ということは、炎症の発生と、その度合いを知らせる体からのメッセージである──というわけです。

※炎症マーカー

炎症マーカーとは、体内における炎症の有無や、炎症の度合いなどを測定するための指標です。
代表的な炎症マーカーとして、CRP、血沈、白血球数などが挙げられます。
これらの炎症マーカーには、それぞれ異なった性質があり、値を比較検討することで、炎症の原因等をある程度絞ることが可能です。
CRPは他の炎症マーカーと比べると、炎症に対する反応が顕著であるという特徴を持ちます。

CRPの正常値(基準値)は?

CRPの正常値(基準値)は、検査機関によって異なっていますが、一般的に、0.3㎎/dl以下とされることが多いようです。

しかし、CRPがこの正常値を超えていたとしても、1~2㎎/dl以下程度である場合、自覚症状がなく、検査をしても異常が見つからない──ということも少なくありません。

40度近い発熱などの、重度の炎症が起きている場合、CRPが10㎎/dl以上などの異常値を示すことがあります。
CRPがこのような高値を示す場合、重度感染症などを発症している可能性が強いため、入院などの措置が検討されます。

定量法と定性法について

前述の㎎/dlという単位によりCRPをあらわす手法を、「定量法」と呼びます。

CRPをあらわす手法には、この他に「定性法」が存在します。
定性法では、異常値を陽性(+)、正常値を陰性(-)としてあらわします。

現在では、CRPは定量法によりあらわされることが一般的です。

CRPが高い原因は?どんな病気の可能性があるの?

CRPが高値を示す原因は様々です。

ウイルスや細菌に感染したとき、例えば風邪や肺炎、胃腸炎などの炎症を伴う病気を発症したとき、CRPが高くなります(一般的に、ウイルス感染症と比べると細菌感染症のほうが、CRPが高値を示しやすいと言われます)。

また、外傷を負ったときや、女性の場合は生理中のときなども、CRPが高くなります。
口内炎などの、ほんの僅かな炎症や、日焼けをしたときなどでも、CRPが高くなります。

このように、CRPは「炎症を伴う体のあらゆる異常」に敏感に反応する性質があります。
よってCRPが高い場合、体に何らかの異常が起きていることはわかっても、「この病気の疑いがある」と一概に言うことはできません。

それでも、「CRPが高いときによく見られる疾患」というものはありますので、参考までに、それらを以下にリストアップしてみましょう。

CRPが高いときによく見られる疾患

・風邪
・インフルエンザウイルスの感染
・肺炎
・胃腸炎
・扁桃炎
・膀胱炎
・膠原病(関節リウマチ、リウマチ熱)
・動脈硬化(心筋梗塞)
・悪性腫瘍(癌)
・外傷(火傷や骨折など)

CRPが高い場合の対処方法は?

CRPが高い場合、まず第一に、ウイルス感染症細菌感染症などの「炎症を引き起こす病気」を発症していないか検査を行います。
検査の結果、何らかの病気が判明した場合は、その病気に対する適切な治療を行ったのち、CRPが減少したかどうか確認します(CRPが減少しなければ、別の病気が原因である可能性を検討します)。

CRPは、細菌感染症を発症しているときに高値を示すことが多く、その場合は抗生物質(抗生剤)などの投薬治療が行われることが一般的です。

なお、CRPが基準値(0.3㎎/dl)を大きく超えていない場合(2㎎/dl以下など)は、自覚症状もなく、検査をしても病変が見つからない──というケースが少なくありません。
このような場合は、定期的に検査を行い、注意深く経過観察をします。

動脈硬化を検出する「高感度CRP検査」とは

CRP検査には、これまでに説明した「通常のCRP検査」の他に、近年注目を集めている「高感度CRP検査」というものがあります。

高感度CRP検査は、通常のCRP検査の何百倍も感度を高めたものです。
つまり、ごく僅かな炎症であったとしても、それを検知することが可能な検査となります。

この高感度CRP検査は、「動脈硬化」のリスクを測定するために有用とされています。

動脈硬化が発生した箇所には、ほんの僅かな炎症が伴います。
この炎症は、通常のCRP検査では検知することができないほど小さなものです。
しかし高感度CRP検査であれば、この僅かな炎症を検知することが可能です。

つまり、通常のCRP検査では正常値であっても、高感度CRP検査では異常値が示された──という場合、体のどこかで動脈硬化が発生している可能性が考えられるわけです。
こうしたリスクを測定することで、心筋梗塞脳梗塞といった病気の予防に役立てることができます。

高感度CRP検査は、動脈硬化の他にも、大腸がん(結腸がん)糖尿病のリスク測定にも有用とする研究があります。

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