急性胃腸炎Q&A:症状や原因、病中病後の食事を詳しく解説|急性胃腸炎はうつる?ストレスとの関係は?

スポンサーリンク
レクタングル(大)

急性胃腸炎の症状とは?

急性胃腸炎は、「嘔吐下痢症」とも呼ばれ、その名の通り、嘔吐と下痢が典型的な症状としてあらわれます。

嘔吐は2,3日程度、下痢は1週間程度続き、その後は自然と快方へ向かう──というケースが多いとされています。
発熱があらわれることも多く、微熱で収まるか、高熱になるかは、個人差があります。

急性胃腸炎を発症する原因とは?

急性胃腸炎を引き起こす主な原因としては、ウイルスや細菌への感染が挙げられます。
ウイルスや細菌などの「感染性微生物」に感染することで発症する急性胃腸炎を、「感染性胃腸炎」と呼びます。

感染性胃腸炎を引き起こす代表的なウイルスは、ロタウイルスノロウイルスなどです。
これらのウイルスに感染すると、1~3日ほどの潜伏期間を経たのち、前述した嘔吐や下痢、発熱などの症状があらわれます。

感染性胃腸炎を引き起こす代表的な細菌には、カンピロバクターサルモネラ菌病原大腸菌(O-157)などが挙げられます。

急性胃腸炎になったらどうすればいいの?

健康で体力のある大人が急性胃腸炎を発症した場合、医師の指示に従い、安静にしていれば、一週間程度で自然と症状が快方へ向かうケースが大半です。

ただし、嘔吐や下痢を繰り返すことで、体内の水分を大量に失ってしまうことが考えられるため、脱水症状には十分気をつける必要があります。

急性胃腸炎を発症した際の水分補給には、「OS-1」などの「経口補水液」が適しています。
ドラッグストアやスーパーなどで購入できますので、いざというときのために、いくつか家に常備しておくと良いでしょう。

ポカリスエットやアクエリアスなどのスポーツドリンクは、運動後の水分補給には適しているのですが、経口補水液と比べると電解質濃度が低く、糖質が高めであるため、急性胃腸炎の脱水症状の防止・改善にはあまりおすすめできません。
逆に言えば、経口補水液は電解質濃度が高い──すなわち、塩分が多いということになりますので、塩分の制限が必要な持病などを抱えている方は、摂取に注意が必要です。

なお、高齢者や乳幼児が急性胃腸炎を発症した場合は、体力の消耗が著しく、時には命に関わる状態に至ることもありますので、速やかに医師の診断を受けることが大切です。

急性胃腸炎の病中・病後の食事はどうすればいい?

急性胃腸炎を発症し、嘔吐や下痢といった症状がピークにあるときは、食事をとることは考えなくても良いとされます。
無理に食べ物を口に入れたとしても、嘔吐や下痢の要因となるだけで、逆に体力の消耗を招いてしまいかねません。

ただし、水分補給は必須です。
脱水症状には十分に注意し、前述した経口補水液などをこまめに摂取して、脱水症状に至らないように心掛けてください。

子供の場合、水分は欲しがるだけ与えて良いのですが、一度に多量の水分を与えると吐いてしまうこともあります。
水分補給はゆっくりと、少量ずつが原則です。

急性胃腸炎のピークを過ぎたのちの食事について

嘔吐や下痢といった急性胃腸炎の症状が落ち着いてきたら、徐々に食べ物を口に入れ、体力を回復させていくことが必要です。
おかゆやうどんなど、消化の良いものを中心にして、少しずつ胃腸を食べ物に慣れさせていきましょう。

おかゆ・トースト・うどん(よく煮る)・くず湯・ささみ・白身魚・半熟卵・りんご
やわらかく煮た野菜(ほうれん草、大根、人参など)・プリン・ヨーグルト
マシュマロ・ビスケットなど

下痢のときに食べられる消化吸収のよいもの

逆に、脂質を多く含む消化に悪い食べ物や、胃腸を刺激するような香辛料の効いた食べ物は、病後の食事として好ましくありません。
また、アルコールの摂取も胃腸を刺激しますので、飲酒は控えてください。

下痢の際の食事や飲み物については、次のリンク先にて詳しく解説をしていますので、併せてご覧ください。

下痢の時の食事は何がいい?下痢に効く食べ物・飲み物を厳選紹介

急性胃腸炎はうつる?感染を予防するには?

急性胃腸炎を発症した人の吐しゃ物や便には、急性胃腸炎を引き起こす要因となった、多量のウイルスや細菌が含まれています。
よって、急性胃腸炎を予防するためには、感染者の吐しゃ物や便に触れないようにするとともに、適切に処理することが大切です。
清掃の際は、使い捨てのマスクや手袋を着用し、感染者の吐しゃ物や便に直接手を触れないようにしましょう。

なお、急性胃腸炎を引き起こす主なウイルスである、ロタウイルスやノロウイルスには、アルコール消毒があまり効果的でありません。
「市販の塩素系漂白剤を薄めた消毒液」を作成し、雑巾やペーパータオルに含ませて使用すると、効果的に消毒ができます。
塩素系漂白剤を薄めた消毒液の作り方は、次のリンク先を参照してください。

塩素系漂白剤を薄めて作る消毒液には、濃度別に2つの用途があります。
濃度が高い消毒液は、便や吐しゃ物を掃除する際に用います。
濃度が低い消毒液は、台所まわりや、トイレの便座、ドアノブなどを消毒する際に用います。

塩素系漂白剤を用いた消毒液の作り方

急性胃腸炎とストレスの関係性は?

嘔吐・下痢・発熱といった急性胃腸炎の典型的な症状は、精神的なストレスによって引き起こされることもあります。
精神的なストレスが原因で、腸が刺激に対して過敏な状態となってしまう病気を、「過敏性腸症候群」と呼びます。

過敏性腸症候群は、主として大腸の運動および分泌機能の異常で起こる病気の総称で、 胃腸の検査をしても原因となる病気がみつからないのに、 精神的ストレスなどの刺激に対して腸が過敏な状態になり、下痢や便秘などの症状が繰り返し起こります。

過敏性腸症候群 – いずみの病院

過敏性腸症候群の治療には、医師の適切な指導や薬物療法が不可欠です。
心当たりのある方は、早めに医療機関にて診断を受けてみることをおすすめします。

急性胃腸炎に効く市販薬は?

急性胃腸炎を発症した場合、一般的に、下痢止めなどの市販薬はあまり服用すべきでないとされています。

下痢は、急性胃腸炎を引き起こしている原因であるウイルスや細菌を体外に排出するための生理反応です。
つまり、下痢止め薬の服用により無理やり下痢を止めてしまうと、ウイルスや細菌が体内にとどまったままになってしまうわけです。

しかし、脱水症状が懸念されたり、体力の消耗が著しい場合など、下痢止め薬を服用すべきと見なされるケースもあります。
そのようなケースでも、下痢止め薬を服用する・しないの判断は、本人や介護者が行うのではなく、医師に一任すべきです。

急性胃腸炎が流行する時期は?

急性胃腸炎は、ロタウイルスやノロウイルスが蔓延しやすい冬場などに、特にかかりやすくなります。
ロタウイルスは冬から春先にかけて、ノロウイルスは秋の終わりごろから冬にかけてが流行のピークとなります。

また、夏場は食べ物が傷みやすく、野外などの不衛生な環境下での調理や食事の機会が増えるため、細菌性の急性胃腸炎にかかる人が増える傾向にあります。

スポンサーリンク
レクタングル(大)
レクタングル(大)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする